札幌は神宮祭のお祭りの最終日なのでお神輿が行われます。
さきほどは車で駐車場までたどり着くのもなかなか人が多く気を使いました。
昨日の日曜に母のところに行ってお祭りだけど、みたいかな?見たかったら一緒に車椅子押すから見に行こうというと、いやいや、まったく興味ないし、もう世の中の事に興味も持てないのでいかなくていいと言います。
90歳になるといろいろな事に興味を失ってしまうのでしょう。
もともとお祭りはそんなに興味はなかったのかもしれませんが、一番僕が気になるのは食に対しての興味です。
もう食べたいとか思う事も無くなった。だからなにも買ってこないでというのです。
それでも、あと何年かわからないのでできるだけ美味しいものを買おうと思って、いろいろなお菓子屋さんに出向きます。
今のところで美味しいというのは、モロゾフのプリン。
たまたま百貨店で購入してきたプリンだったのですが、モロゾフのプリンだけはこれはおいしいね!と。
それからはたまに行くんですが飽きられたらもったいないので、ある程度間隔をあけて購入するんです。
そうすると、認知のなせる業で、またこんなおいしいのは初めて食べたとまるで初めて口にしたような事を言います。
それを、僕も口調を合わせ、そうでしょ!よかったねと合わせて一緒に大喜びするわけです。
母は満足気な顔をして、少し残して僕に食べさせようとしますが、実はさっき先に食べたんだというと、そうかい、じゃ遠慮なく全部食べるねと言って食べるのです。
ここを読まれる方は認知症のご両親やご親戚、あるいはご兄弟など認知症の方に接することが多い方が多いと思います。
経験上ですが、一緒に大喜びすると、本人もうれしいのか笑顔になります。
決して、この間も言ったよね??とたしなめちゃいけません。
認知症にかかわる家族は残り少ないかもしれない人生の、笑顔を見たいのです。
笑顔で楽しんでくれたらそれでいいのです。
この間、趣味ってなにかありますか??と聞かれたんですが、なにもないかなぁと言っていました。
実は、認知症の母の喜ぶおやつを探して歩くことが、今は最大の趣味でしょうか。
今日も読んでくれてありがとうございます。
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こんなつたない文章ですが、うれしい限りです。