母の苦手なものは家事。

僕は幼少期の頃には母は食事を作ることがあまりできませんでした。

実家で母の手つくりとかお袋の味みたいな、実家の味というのが基本的にはありません。

 

 

しいていえば、スーパーのお惣菜が実家の味になります。

 

この話を話すと、かなりの確率でびっくりしますが、母は食事の支度ができない人でした。

料理はよくセンスだとか、知らないうちに身につくものとかいう人がいますが、それはないと母を見ていて思っていました。

そうなら、作れたのですから。

 

しかし、挑戦は何度かしていました。

餃子を焼くと、ぐちゃぐちゃになり他の餃子と一体になり、最後は単なる肉と皮の炒め物にしかならなく、

チャーハンを作ると、味の濃い部分と薄い部分が顕著で、しかも固まってるごはんがあったり。

なぜそんな風に作れるのか謎でした。

 

昨日の話で、僕の祖母が貝殻島にまでいって飯場のごはんの支度にアルバイトに行った話を聞きましたのでもうプロとしてやれていたわけです。

 

ですので、食事の支度ができないのはなにも遺伝ではなく母の個人のスキルがダメなんだなと思いました。

そういう事なのです。

 

掃除も苦手でした。

 

どうしても見えないようにするタイプで、父が亡くなって母が一人で生活している実家に週1くらいで行っていたんですが、古新聞がソファの下に詰まっていたり、ごみの分別がまったくしていなくすべてのごみは一か所に入っていました。

 

週に1度、実家に帰る度に、そのごみを全部出して分別したり、紙ごみをわけて新聞紙と新聞交換の日に出す準備をしたり、掃除ができない母でしたので掃除機をかけたりが僕の日課でした。

 

 

週1帰れなくて、3週に一度くらいになると、一度もごみを捨てないでいた母のごみ箱は、ハエが飛び、家の中にはコバエが飛び回っていました。

 

見ると、生卵だったと思われる残骸が捨ててあり腐敗してものすごい腐敗臭でした。

そこに虫が湧いていたなんてこともありました。

 

一人暮らしの高齢者はだまっているとこうなるはずです。

 

その母をなんとか院の上に引っ越しさせて、最終的には今のグループホームにたどり着きました。

 

その間の模様はここに少し載せていますし、早くから読んでいただいた方はわかっているだろうと思います。

 

最近よく高齢者のご両親を持つ方から相談されます。

 

少しでも参考になればと思っています。