あまり大きなニュースにはなていないですが、大阪のダイキンという会社の工場で有機フッ素を扱っていて、この有機フッ素のPFASという商品が原因でおそらく閉塞性肺炎になってるのです。
通常ですと、100名にひとりくらいの閉塞性肺炎の患者さんの数が、5名に3名はこの閉塞性肺炎に罹患してしまってるということで、かなり特異に多いのです。
肺は、通常は肺の中にはいった空気のガス交換をしますが、肺胞というところに空気は入ります。
肺胞と肺胞の間には異物や細菌などをやっつけたりするマクロファージという免疫細胞がありますが、PFASはマクロファージの中に取り込まれてて出ていかないために、この肺胞と肺胞の間の間質というところにたまってふさいでしまうことが原因だと言われています。
厄介なことに、このPFASはダイキンは外部に流していたのだろうと思いますが、周辺の畑でとれた野菜を食べた人の体内にもこのPFASを取り込み体内にかなりの濃度で入ってるという事です。
これが原因で肺以外の臓器に影響はあるとしているのはアメリカで、アメリカの研究では腎臓がんなどのがんのハイリスクファクターとしてこのPFASがあるのです。
となると、かなり問題が深刻です。
国に規制は今まではなかったのでこの有機フッ素は知られていませんが、かなり広範囲に調査をするべきでしょう。
大阪大学の研究者が研究していて、ダイキン側は深刻に受け止めるべきだろうと思います。
現在はダイキン工業はこのPFASの取り扱いをやめています。
1960年代から2010年代まで扱っていたそうですので、50年くらいにわたり周囲にばらまいていたと言えます。
問題の工場は大阪府摂津市。
ダイキンはいい会社で、エアコンは僕も使ってるだけに真摯な対応をしていただきたいと思うのです。