不穏下肢症候群は、不穏脚症候群とかエクボム症候群とかレストレッグ症候群とか呼ばれ、足に針を刺すようなあるいは虫が這うような蟻があるようなそんな感じに感じる感覚をもち、落ち着かないが運動すると症状が軽減するなど特徴的な神経系疾患である。
男女とも発病し昼間は無症状だが、夕暮れから睡眠前に発作が起きてそのために、イライラしたり不眠、緊張が起きる。
現在も西洋医学でも原因は不明で対症療法以外に効果的な治療はない。
この疾患を中医学的に痺症に分類することが多い。風寒を外感し邪気を追い出せないために陽気を傷つけそれが長引いて営血に及んだり、あるいは陰血不足のために行気ができずに気滞血おになったりして脈絡が通じずに本病が発生する。そこで温陽散寒や滋陰益気が効果的な治療法となる。
本疾患の鍼灸治療は1985年に登場している。中医と鍼灸を組み合わせて3例を治癒させている。その後十数年である程度のサンプルを使った臨床報告がされていて、刺針をほかの治療法と併用したりあるいいは二種類以上の治療法との組み合わせなどで総合した治療法になっている。
また灸頭針と頭針との組み合わせなどをしてる治療と対照観察したところ組み合わせした治療のほうが成績はよかった。つまりは、総合治療のほうが単独の治療法より優れていると言うことがいえる。
また多くの医者が温補の治療との併用を強調しているが、これは明らかに本疾患の病機と一致すると言える。これまでのデータを見ると本疾患に対する鍼灸の短期における有効率は90%であるが長期に渡る追跡調査は多くない。
治療——————–
取穴
主穴は2組に分ける。
① ひ中 血海、陽稜泉、三陰交、太けい
配穴:足三里 委中 承山
ひ中の位置:前腕内側で、腕関節と肘か横紋の中点 両筋の間
治療方法——————–
主穴は1組のみを使い、効果が劣っていれば考慮して配穴を使う。
ひ中穴は針を1-1、5寸刺入し得気したあとに、3分の捻転補法をしたら抜針する。
足三里 陽稜泉 承山 血海 委中は1-1、5寸直刺し、針感が上か下へ向かって伝わればよい
太けいは大幹に向けて0、5寸斜刺して針感が上に向かえばよい。
こうした穴位はすべて得気したあとに捻転補法して10分間置針する。
毎日もしくは隔日の治療で7回を1クールとして各クール間は3日間空ける
治療効果——————–
治癒ー症状や徴候が完全に消失し夜間も落ち着いて睡眠できるようになる。
有効ー症状や徴候は明らかに軽減しているが、時折症状が出ることがある。
無効ー症状 徴候とも改善なし
133例を治療した結果、治癒127例 有効4例 無効2例で有効率は98.2%。
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