午前は自分の循環器の診察でした。

20歳代のころに、心臓の手術してから当初は札幌医科大学に通ってはいたものの、半年に一度の診察をだんだんとさぼるようになり、再び行くようになったのは40歳代になってからかと思います。

行かなくなった理由のひとつには、循環器内科の医師への不信感でした。

手術後10年も経過したのに、不整脈は一向に良くなる気配もなく、多いときは一日いっぱい動悸がしていることもありましたし、寝る時にドキドキがひどく寝れないこともありました。

それを循環器の医師に訴えると、そりゃ僕に言われてもさ、僕が手術したわけじゃないんで。

そうかもしれないけど、でも症状を言わないと薬も出せなくないですか?

それは正しいけど、あなたの言い方はまるで手術に不満をもっているかのようだよ、やったのは僕じゃないという事実を言ったまでだよ。

この言葉を言われ、僕はここに通う事をやめました。

札幌医大に電話をしたものに、手術当時の医師たちは全国に散っていってしまっていてどこにいるかもはやわからない状況でした。

ちょうど個人情報保護とかいうおかしな流れがあり、転勤先を言わないという状態でした。

僕は通院をやめました。

自分で再びなんとかしないといけない状況が起こりました。

幸いに僕は漢方の勉強と鍼灸をやってきました。

中医薬大で中医師にもなりましたが、西洋医学で行われた手術の後遺症に対応する治療はなかなかみつかりません。

それでも、軽くなるので動悸には抑肝散を使い、鍼は様々な経穴を試してきました。

やっと手術をした先生を見つけたのは、40歳代になってからでした。

それも近くで開業をするところでした。

僕はその院の開業した数か月あとに、かかったのです。

覚えていてくれました。

症状は一朝一夕に治るものじゃないし、いろいな薬を試してみよう。完全に消え去らなくても少し動悸が減ればかなり楽だと思うよ。

あの頃は、ああするしかった。心臓をぶった切ったんだよ。そこに電気の流れるラインがあるのはわかっていたけど、よけるという方法もなかった。

だから君の心臓は電気が流れるラインが切れてしまってる。

心臓の電気を発生させるところは、過剰に電気を作って流すしかないんだよ。だから動悸になっちゃう。

あきらめちゃダメだ。トライアンドエラーしかない。

それしかなかったのです。