今日は母の部屋をかたずけていたら写真が50枚くらい見つかり、その写真を母に見せてました。
前の住宅からここの施設に引っ越す時に捨てないであったものです。

僕の小学生の時のおそらくは修学旅行なのでしょう。昭和新山をバックに撮っていました。
とすると、この時代は僕は生徒会役員でした。
母はこの写真をずっと見ていてなにかを思い出したのでしょう。

あんたはこのころ生徒会をやっていなかった??

うん。たぶんその頃かな。5年の後半から6年の前期までは会長をしていたはず。

そうだね。たしかそんな気がするな、あのころのあんたは今より大人だったよ。

え?そう?大人だったかな。

うん、そうだよ。大人だった。

どう言う所が?

正義感の塊みたいな子供だったから、扱いにくかった。正しいことはもちろんあるけど、それだけじゃない。
それが大人になるとある程度容認できるようになるものだけど、あの頃のあんたは正しいことのみが正義でそれ以外は間違いという考え方だった。

うん。

そうなのです。確かに幼少期からおそらく高校生くらいまではそんな人物でした。
どんな事があっても間違っていることは許されない、たとえば緊急の時でも廊下は走っちゃダメ。
具合が悪かろうと、学校を休む事は悪でした。

そんな四角四面の人物だったので、その正義に自分が苦しみます。
中学高校はそういう事に日々悩む生活でした。

私はね、いつか自分で気が付くだろうと思ってなにもいわなかった。例え言ったとしてもあの頃のあんたは言う事を聞かなかっただろうね。
懐かしいな。・・・


そう言って話をする母は、普通の90歳の高齢者です。
認知症で右も左もわからないという状態ではなく、会話そのものはきちんと成立するんです。

そういえば、僕の自宅にも子供のころの写真がたくさんありました。
もっていって母に見てもらいます。

きっと脳の活動に役立つんじゃないかと思います

写真っていいものだなと思いました・

ところで僕はこの集合写真の青いシャツの子どもです。
生意気そうですね・・笑