母の施設で昨日の敬老の日は敬老会が実施されました。
劇をしたり、二人羽おりをしたり、インドネシアから技能実習として来日ししている彼はインドネシアの歌を披露しました。
内容がわからなかったのですが、彼はそれを日本語に自分で訳し、その日本語訳で歌を歌うというすごい能力を出していました。
これだけでも、インドネシアでは相当に優秀だったに違いないことがわかります。

インドネシアは日本の半分くらいの給料ですが、オーストラリアでは日本の倍くらいの給料だといいます。
なぜ日本なのか?と聞くと彼は日本人のメンタルの素晴らしさや、やさしさ、治安の安全さをいいます。

日本はすばらしく皆さんが優しい。それを勉強したいといいます。

母は、彼が歌っているときに居眠り状態だったので何度か起こし、聞くようにいうといや聞きたくないわけじゃないのだけど、子守歌に聞こえるといいます。

それは褒めてるの??

うんうん。子守歌に聞こえるってことはさ、声質が心地いいってことなんだから、寝せておくれ。

あまり寝てると認知症になるのだから寝てばかりいるとダメだよ。

高齢者には認知になる事が許されていると思ってる。馬鹿になっていいんだよ。今までさんざん苦労して生きてきたんだからさ。なにも考えないなにごとも適当に、好きな時間に寝て好きな時間に起きるでいいじゃん。

そうか・・・確かに一理はあるね。

あんたはさ、何事にも自分の常識をあてはめすぎだよ。それが欠点だな。
好きなように生きることも老人の特権。とがめられることもない。

うん・・

あんたもさ、あと30年もしたらさ、好きなところで寝て好きなところでオシッコしたらいい。とがめる人はいない。それが認知症の特権なんだ。

なんだか、うまく言いまくられた気がしますが、母の論理はわかります。父が同じ事を昔言っていました。

父はお前は常識人だからダメなんだ。常識人であるべきなのは20歳代まで。そこからはもっと常識を超えた事も自分の中で認めていくことも必要かもしれない。


確かにそんなことを言っていました。
父の考えに共鳴していなかったのですが、母の心には響いていたのでしょう。