母のところに昼にいくと、知らないみたこともない靴をはいてました。
すぐさま、脱いでもらって中を確認するとお名前が書いてありましたので、これはどこかで間違ったのかなと思い、すぐに介護士さんに連絡、介護士さんもその方が他の介護士さんに聞いてくれました。
息子さん、実は昨日の夜に下剤で下痢したらしく、靴まで汚してしまったんです。
あ、そうなんですか?
はい、それで靴を今洗って干していまして、今はいてる靴は、以前に退所された方が履いてた靴でして、おいて行かれたので、それを代わりに履いてもらっています。
そう言う事でしたか・・・問題はないのですね?
はい。問題はありません。
わかりました。ではこのままで。
部屋に戻り、母に聞くと下痢した事実を認めながらもいいます。
だから、薬が嫌なんだって。こうなるんだから。
出ないよりはさ、いいんだよ。
それでも、加減ってのができないでしょ?その加減を考えるのが医者なのにちっともできないんじゃ困るよ。
人はその日その日で体調が違うからさ。良い日もあれば悪い日もあるものだよ。だから下痢は悪いことじゃないよ。起こった事実だろうけど、下痢したら悪いわけではないのだから気にするんじゃないよ。
あんたはそういうけどさ。周りはそうじゃないでしょ?
介護士さんはみんなプロだよ。そう言う事もきちんと勉強して対応してくれるんだ。だからそれも気にしない事。
もし下痢した事を注意されるようなことがあったら言ってね。その時は言ってみるから。
そうかい・・わかった。
下剤はその日の体調により効きすぎちゃうこともあるでしょう。
効かないこともあると思います。
それは仕方ない事です。
あんたはさ、心広い人間だからさ、きっと気にもしない人だろうけど私は、周りがそうだったらきっと気にしちゃうな。
そうかな?みんな明日は我が身なんだよ。明日じゃなくたって、いつかは自分にも起こる事なんだから。
僕もそう思っているよ。いつかは僕にも起こる事だろうって。
いいね、そんな風に考えられるって。あんたは自分で病気で苦しんだからそういう人になったんだね。
母はそう言うと眠りにつきました。
昨日は下痢騒ぎできっとあまり寝れなかったのかもしれません。
僕はそっと帰る事にしました。
