父の以前運営していた苫小牧の高齢者の病院に勤務してた歯科医師が、母の担当歯科医師だったという話を一度書きました。
ちょうどその歯科医院に母の医療費負担分を払いに行くと、受付にいた担当の方が忙しく受付の女性がいなくて、そこのクリニックの先生が受付にいらしてくれました。
あ、渡邊さんの息子さんですね、負担金のお支払いですか?
はい。そうなんですが・・・会計の方がいないですね?
いまちょうど出払っていて、私でもできますので、今計算して出しますので、10分くらいお待ちいただけますか?ちょうど患者さん切れて、私でも今ならできますので。
午前の患者さんが切れて受付の方は買い物にでも行ったのでしょう。ちょうどお昼時になります。
受付でパソコンで計算をして出しているところを見ながら、先生に話しかけます。
いつもご面倒をおかけしてしまい申し訳ないです、母が我儘で、前回は口を絶対に開かなかったと聞きました。治療できないでいたと介護士さんからお聞きして・・申し訳ありません。
いえいえ。そういう高齢者の方は割といるんです。歯なんて悪くないのになんぜ見せないといけないの?という方は多いですよ。
そうなんですね。それと先生、苫小牧にいらっしゃったんですね?
苫小牧?あ、澄川病院ですか?今でも月に1~2回口腔ケアで、行くんですよ。
父が、専務理事で事務長してました。おそらくHPを拝見する限り、父の在籍してた時期と重なるようで。
え?渡邊さん?そうだったんですか?辞められる頃にちょっとだけですが重なったと思います。
縁があるというか、びっくりしたんです。
それは私もびっくりです。事務長さんの奥様でしたか・・・いろいろお世話になりました。
父は、医療法人の4つの病院とひとつの診療所の事務長を兼任していました。
それと老健施設も。
そのひとつの病院が苫小牧にあったのです。
奇遇な話です。北海道におそらく歯科医師は数万人はいると思うのに、その一人と巡り合うとはなんという確率なのでしょうか。
後半のころの父はちょうど病院を追われたころです。17億円の負債を抱えた医療法人は、銀行がすべて管理する事になり、役員はすべて解任になりました。
当時理事は6名くらい。
そのうち医師ではない理事は父だけですので、父以外は役職は外されても辞めさせられなかったのです。
時代でした。
