今日母のところに行くと、ちょうどいつのもごとく母はお風呂を拒否して入らないと言ってる最中でした。
ちょうどいいところも息子さんがいらしゃってよかった!
介護士さんが喜んでいます。
母に、お風呂にはいらないの?と聞くと、入らないよと。
暑いからお風呂にさっと入って涼しくなるよ。
いやいや。暑くないもの、涼しくならなくていいし。
じゃすっきりした気分になるよ。
だからなんだっていうの?今だってすっきり心は晴れてるよ。
うーん。やはり決められた事は守ろうよ。今日はお風呂の日なんだし。
なんだって人が決めたルールを守らないといけないんだい?それは私が決めたルールではない。だから私は守る必要はないよ。
確かに、人の決めたルールを守る必要ってどうして?と言われると答えられないのです。それが人間として守ること?だから?いや、それも違うかもしれない。
じゃなぜ?
法治国家だから?いや、これも違う。国が自分の上にあるわけではない。
ルールを守るのはルールを守らないと困る人がいるから。
でも、今日の場合は困るのはきっと自分だけ。介護士さんがもしかしたら報告書に書くのに困るのかもしれない・・・
いろいろ思い悩んでいると、母が口を出します。
あんた、いろいろ考えたって駄目だよ。変な屁理屈作るつもりだろ?ぜーんぶ間違ってる。
人は行動するのは自分の正義に従ってだよ。
あんたの困ってる顔を見るのも親としてはどうかと思うから、今日は入るよ。なんとなく入りたい気分になってきた。
そう?じゃすぐにはいろう。
わかったよ。
介護士さんがよかった!!さすが息子さんですね!
そう誉めたてて母を連れてお風呂場に車椅子を押していきます。
母が横を向いて、あんたもさ、まだまだだね。こんな年寄り一人説得できないなんて。
もっと精進しな!
認知症で高齢者の90歳になる母にまた教えられたのです。