母の歯医者さんから先週電話が入る予定でしたが、一向にかかってきません。

 

おそらくですが、言われることを予想してたのでどうしたらいいか考え中なのかなとも思っています。

 

母は91歳、自分の歯は10本ありますが歯茎が歯槽膿漏で治療をしないといけないという事になり、歯科としてはこのままほっておくことはできないとのことでしたが、10本の抜歯となると入院が必要でその入院が札医大にという事でした。

 

いろいろ危惧することもあり、認知もあり自分でトイレもいけないということで専門病院以外はおそらく入院は無理だろうと思っています。

しかも入院の度に認知が悪化・・

 

今回もし抜歯の為に全身麻酔があったりした場合はおそらくはさらに悪化する可能性があります。

 

そう思うともう何年いれるかわからないのに、歯の治療って・・・って思ってしまうのです。

もちろん歯の治療を軽視するわけじゃないのですが、今の時点では痛みもなくちゃんとご飯も食べれているのです。

 

薬のコントロールができているからというのももちろんわかってます。

 

でも、それはダメなことでしょうか?

 

患者さんにとって痛みをとる事は根本治療にならないことはよくよくわかります。

が、根本治療しかダメですか?

 

痛みをとってあげて進行を抑えるだけじゃダメなのでしょうか?

問題は残りの人生をどう痛みがなく苦しみがなく過ごせるかになるかなと思っています。

 

なので、なんとか苦しくない痛みがない生活を送らせてほしい

 

それだけなのです。

 

 

抜かないほうがいいといういろいろな人の意見もあり、考えたのですが一番大事なことは母がつらくないこと。

 

今日も母に再度聞いてみました。

 

歯を抜かないといけないというのが、もし命にかかわるというのであれば抜くしかないけど、今のままでできるだけいい。

もうこの年で完璧なんて求めるのも無理だよ。

 

もう歩けないし、もう気力もない。

いろいろなことにがんばる元気がない。

だってさ、治った先に何があるの?あるのは棺桶じゃん。

 

母の言う通りなのです。

 

91歳になろうとする高齢者に、手術の必要性を説明したとて、その先にある未来がそれほどかがいているわけではないのです。