母は今日は会話ができました。
腰の下のほうの褥瘡が痛いのか機嫌はよくありません。
調べると褥瘡は高齢者には多くなるんですが、栄養状態(栄養の吸収も悪く)なかなか
よくはないので、治りが悪いんです。それで、特殊な栄養ゼリーでと思ったのですが、なかなか特殊な薬局じゃないとありません。
昼休みにいったんですが、ありませんでした。
それで、コラーゲンがはいった飲料と食べ物を買ってきました。
これを食べて、こっちは飲んでね。
私はおいしくないものは食べない。
わかってるよ。これはおいしいよ。コーヒー味だよ。
コーヒー味は食べるんです。昔からコーヒー系が好きなのは変わりません。
二個のゼリーは食べてくれました。
あんた、こんなものもういらないからね。
なんで?
おいしくないし、もっとおいしい物なら食べるけど、それほどのもんじゃないし。
そうだけど、お尻を早く治しちゃおう。これを食べるときっと一か月くらいで治るしさ。
一か月??こんな傷が一か月もかかるの?
うん、年齢を考えたらさ、30歳くらいなら2週間かからないと思うけど90歳を超えてるとかかるんだよ。
そうなのかい・・・もういつ死んでもいいし。
生きるってもう疲れるでしょ。だから嫌なんだ。
誰もが90歳を超えると考えることなのかもしれません。僕もそうかもしれません。
あんたのおばあちゃんも入院の時に褥瘡ができてさ。それはそれはひどかった。骨が出るくらいだったから。
うん。
いろいろ治療してもさ、治らないで亡くなったよ。それが原因じゃないだろうけど。
うん。
あれから何年だろう・・きっと40年も50年も経つと思うけどさ。医学の進歩ってまったくないね。
なにも進歩してない。
医学というかさ、医療は先端医療はAIとかいろいろ進歩してるのだけど、身近な医術はね。こういう褥瘡なんかはそうだね。
おばあちゃんの時にさ、きっと私はそうなる年齢の時にはもうすぐに治る薬が発売されていてさ、すっかりよくなるって思ってた。
うんうん、そうなんだね。
でもさ、まるっきり進歩してない。50年もの間、医者たちはなにをしてるんだ?
母の言う事はもっともでしょう。先進医療にばかり研究費をつぎ込み、身近なやけどとか褥瘡とか、そんな疾病のはまったく進歩はしてるとは思えません。
いつか治る日がくるのでしょうか?
