中日友好病院(北京)の王旭らは、2002~4年に行った鍼灸治療の結果を報告した(上海鍼灸雑誌、04年8期)。

対象は67例(男35例・女32例)で、いずれも抗アレルギー治療・抗ヒスタミン治療・ホルモン治療が無効であった。

平均年齢41・5歳(5~73歳)、平均罹患期間6.3年(1週間~30年)。主にアレルギー性鼻炎症状32例、主に眼症状21例、その他の症状を合併14例。

取穴——————–
主穴:曲池・合谷・太衝・足三里。

配穴
①鼻炎症状―迎香・印堂・上星
②眼症状―睛明・攅竹・太陽(刺絡)・耳尖(刺絡)
③咳―列映・太谿・太淵
④悪心・嘔吐・下痢・腹痛―内関・公孫・天枢・上巨虚
⑤外陰部掻痒―三陰交・血海・神門
⑥風寒感受―風池・大椎

弁証
①肺・脾・腎気虚―肺兪・脾兪・腎兪に灸
②肝胆火旺―行間・陽陵泉に鍼
以上の取穴はいずれも両側、平補平瀉で得気させ、置鍼30分間。置鍼中に患者に深呼吸をさせる(気血の運行を促進するため)。

治療効果——————–
回復(症状消失)43例・有効(症状が明らかに好転)23例・無効1例、平均治療回数22回(7~43回)

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