たまに漢方薬局をなぜ辞めたんですか?とお声をいただきます。

これは、理由は一つではありません。

 

経営状態がよくなかったという大きな理由は、もちろんありますが、経営状態をよくすることがスタートからできなかったわけです。

 

まずは日本の法律です。

薬を扱う資格として薬剤師と登録販売者が存在します。

薬剤師は通常薬局で扱う薬以外に医師の処方による処方箋薬を扱います。

いわゆる病院の横だったり門前にある調剤薬局は薬剤師が存在します。

それに比較して登録販売者は薬店という処方箋薬以外の薬を扱うのですが、どちらにしても保健所の認可許可が必要です。

 

この保健所ですが、問題は登録販売資格で薬を販売する時間と、鍼灸や整骨院を運営する時間は重なってはいけないとされた事です。

これは、当初は予想していなかった問題です。

中国では、鍼灸をしながら必要な患者さんに薬剤を処方する中医師がほとんどですが、日本において正規の医学部をでた医師以外は、資格をいくら取得しても医師と同様に医師資格で診察や施術をすると同時に薬剤を出すという事はできない国なのです。

 

 

しかも、保健所は白衣も名札も変えなさいと指示をされます。

 

これにより、漢方薬店は朝の9時~11時で、その後は鍼灸院という短い時間しか薬局はできず、鍼灸をしてる時間、つまり施術をしている時間は薬剤の相談を受けたりするのは違法だという事になったのです。

 

 

つまり、僕自身は鍼灸と漢方薬を出すことはできても、同時に存在はしないことというわけのわからない

理屈に翻弄されます。

 

そんなの無視してやったらいいと言われる人もいましたが、保健所は2年の間に4~5回は抜き打ちで見にくるのです。

 

そのたびに、白衣を変えてないとか、玄関の出入りは一度鍼灸院から外にでて、それで薬店に入りなおして勤務することとか、トイレは一度着替えて鍼灸整骨院のトイレを利用するか、薬店の間はトイレは使ってはいけませんというわけのわからない話に振り回されるのです。

 

こんな状態では漢方薬を患者さんに出すことはなかなかできないという事になってしまいます。

 

在庫はいつも120万以上あります。

 

売り上げは、月に10万はいきませんでしたので、年間120万。

人を雇って常に薬店を開けるようにできるとよかったですが、この売上では人を雇用することもできません。これが理由なのです。