昨日の仕事の帰りに、少し寄り道して帰ったので夜21時くらいでしょうか、ご近所の車がエンジンがかかったままでした。

 

あれ?と思い中をのぞくと、小学生らしき子供さん二人と30歳代か40になるくらいの男性がお父さんでしょうけど、車でエアコンをいれているのでしょう。

涼んでいました。

僕も昔小学生のころだったか、父の車に暑くて乗り込んで父と一緒に朝まで過ごした夜がありました。

 

父に誘われたのです。

車に誘ってくれたのは初めてでした。なので、暑いのもあり、車に乗ると言って夜中にエンジンをつけてエアコンをつけている父の車に乗り込んだのです。

 

 

父と二人の空間はなんとなく気まずいものでした。父は今にして思えば、かなり子供に気を使ったのでしょう。

当時はそんな事わかりませんが、父の性格上、自分の息子を暑いからと誘うなんて性格ではなかったのです。

 

 

昭和50年代。

クラウンだったと思います。僕は後ろの座席に横になり、涼んでいると、父が静かにいいます。

誰も横になっていいとは言っていない。座っていなさい。

 

はい。すいません。

 

前にも書いたと思いますが、自宅のソファでダラダラすることは許されない家でした。

テレビを見る時も、読書をする時もきちんと座っていないといけなかったのです。

 

それは涼んでいる車の中でも一緒でした。

きちんと座ることを父は命じました。

 

昔は、自分の親と同席することも恐れ多いことだった時代もあったんだ。今は時代が違うと言え親が横にもなってない場所で子供が横になるのは許されることではない。

 

はい。

 

そういう家庭でした。

 

窮屈だったのかと言われるとそうでもないという返答になります。

それは当たり前だと思いこまされていたからです。

 

昨日、車のエンジンを止めて、降りると近所の車のエンジン音に交じって、声が聞こえます。

子供と大人の声。

 

いろいろな家庭があるものなんだなと思ったのです。