僕が鍼灸専門学校に入学したのは大学卒業と同時でした。22歳の時でした。
当時は、鍼灸専門学校は北海道に一校しかありませんでしたので、狭き門です。
30名の募集人員に、300名以上の方が入学試験に挑んだのです。
当時の鍼灸学生は厳選された学生でしたし、まあ今よりは優秀だったと考えていいと思います。
今は、定員でいうと、北海道で200人を超えているのだろうと思いますので、当時の30人は希少だったと思います。学生自体も多様でした。
今は高校卒業、もしくは大学卒業してすぐに入学する若い人が多いですが、当時は20歳代に交じって30歳代40歳代が多くいまして、その中でも定年後にという方もいらっしゃいました。
たまに学校の先生と飲むことがあっていろいろ聞くと、学生の質は昔とは違うと聞きます。
しかも卒業しても資格だけ取得してその職に就かないもの、医療をすることができる資格として鍼灸をせずに機能訓練指導員として介護施設などのリハビリテーションに勤務したりするもの、エステなどの美容針ができるエステシャンとなるものと、多種多様でした。
昔は疾病を治療したいと思ってくる方が多かったので質も変わったものです。
それはそれで時代とともに変わるものです。
今は日本の学校、特に大学は補助金なしでは運営維持はできませんし、その補助金をもらうためには
学生の数を維持しないといけない。
その学生は今や地方私大の半分以上は海外の留学生でほとんどが中国、韓国、台湾。
その留学生がいるから補助金がでて学校が維持できるということになっていて、外国人に勉強を教えて日本の税金をつかって教育、そいして日本の大学卒業の資格だけもって母国に帰るわけです。
なんだかおかしな話に感じるのは僕だけでしょうか?
僕は当時の学校に3年通い資格を取得。
当時いた30名の仲間は、落ちたのは3名、27名は資格取得しました。
そのうち14名が開業することになり、今現在は6名くらいしか開業鍼灸師としては残っていません。
同窓会もしていないのでその後の道はわからないですが、個人的付き合いのある人は、開業や病院鍼灸師、施設勤務、医師になったものも1名います。海外のですが。
僕もその後上海に行き、中医薬大にいきました。
中医になりましたが、イタリアで医師になった同級生はそのまま海外で開業しています。