今日は午後からの診療になります。

午前に母のところに寄り、介護士さんがちょうどお風呂にはいる事になってるので息子さん来てくれてよかった~と言われます。

 

 

またお風呂に入らないと言ってるの??

 

お風呂にはいらないといけない理由は?

 

 

いや、ここではみんな週に2回お風呂にはいるし、前回はいってなかったみたいだから今日は入らないと1週間入らない事になるからさ。

 

 

だから?1週間入らない事が何が悪いの?

 

悪くはないけど衛生的に清潔にしないといけないでしょ?

 

 

清潔にしてなきゃ病気にでもなるってのかい?ならないよ。それなら野生の動物はみんな病気になっていないといけないし、そもそも野生の方が早く死ぬ事になるはずでしょ。そんな事はないでしょ?

だから入らない。

 

なんでそんなに入りたくないの?

 

面倒なんだって。もうなにもかも面倒。あんたも90歳になったらさ、同じ気持ちになると思うよ。息することも食事することも面倒。

お風呂にはいるのもめんどくさい。

 

お風呂はさ、ちゃんと洗ってくれるよ。

 

服を脱いだり着たりしないといけないでしょ?

 

それも手伝ってもらえるよ。

 

だとしてもさ、考えるのも面倒。

 

困ったね・・・

 

もう楽させてよ、この年まで生きてきたんだよ。楽に生きられないものかい?

 

楽に生きるってことがなにもしないってことなの?

 

そうだよ。横になってぼーっとしてるのが今の幸せだよ。

 

そうなのか・・・

 

話しをしていて、今日は深く心に刺さりました。

そんなに嫌がるお風呂を入らなくてもいいんじゃないか?

清潔を保とうと考えるのなら、清拭という濡れた清潔なタオルで拭いてあげたらいいだけじゃないか。

元気な人の常識を無理やりあてはめてそれが正しいとばかりに強制しようというのはエゴではないだろうか・・

 

 

介護士さんがやってきます。

 

渡邊さん、お風呂はいりますよ~

 

仕方ないからはいるわ。これ以上息子にも迷惑かかるし。

 

よかったよかった!と介護士さんは喜んでお風呂に連れて行きました。

 

僕はなんとなくすっきりしない気持ちのまま施設を出ました。

90歳の高齢になって喜んでもらえるものとはなんでしょう?

お風呂も食事も面倒だと言われたら、なにをしてあげたらいいのでしょう?

 

そんな疑問を持ちながら車のハンドルを持ちます。

 

今日はずっと考えそうです。