今日は母のところに11時半くらいに到着。

銀行や自分の病院にいくのに時間がかかりすぎてしまい、母の昼ご飯前ギリギリくらいに到着します。

45分くらいから昼食なので15分くらい時間がありますが、食堂ではみんなで歌の練習が始まっています。

声を出し発音することは大事なことです。

が、母を見ると雑誌を一人で読みふけっていて、まったく輪にはいっていません。

 

 

母に、どうしたの?声出さないの?と聞くと、あほらしくって声なんか出せない。

といいます。

とりあえず、介護士さんの許可をとって自室に連れていきます。

 

これからご飯だと思うから、おやつは買ってきたんだけど、ここに置いておくからね。

 

あ、うんうん。ありがとう、いつも悪いね。

 

いやいや、そんなことはいいけどみんなと声を出さないとダメじゃない?

 

 

声??あんたさ、私がそんな幼稚園児みたいなマネをなんでしないといけないの?いやだよ。冗談じゃない。

 

声出す練習でしょ?

 

いや、あんたとこうやってお話していれば問題ないはずだよ。あんな唱歌なんて歌ってさ。

バカにしてるよ。

 

いやそういうわけじゃないんだよ。みんなが歌いやすい曲なんじゃないかな?

 

あんたさ、母の味方にはならないのかい?施設側に立って話するのなら帰っていいから。

 

いや、そういうわけじゃない。うんうん。わかった。歌いたくないのならうたわなくていい。やりたいようにだね。

 

そうだよ、それでこそ、あんただ。あんたはいつもやりたいようにやる。それが失敗したとしても自分はいいという男だったよね?

 

うん。でも、人の意見は聞くよ。

 

あ~、そうだった。あんたは人の話は聞いた。でも最後は自分の思うようにしてた。

 

そうだね。それが生き方だから。

 

それは私の生き方だった。あんたに教えたからあんたはそうやってるんだ。だから今さら、いい子になる必要はない。みんなの輪を乱すのなら、一人で部屋にいるから。

 

そうだね。それでいいよ。

 

母の教えは子供のころに、ほんとにそれでいいんだね?あんたが自分で決めたんだからね!と言って反対をしない人でした。

 

高校のころに医者に反対された部活をやっても、母は親の権限を持ち出さなかった。だまってやらせた人なのです。

 

施設の人には申し訳ないかもしれない。でも、生き方を変えることはもっとつらいことになるのです。