周りの友人など同世代の方々もご両親が施設になんていう話を時折聞くようになってきました。
僕らも年齢はどんどんとっていくし、もちろん親も同様です。
僕の経験上ですが、認知はもしやと思った時点では相当に進んでいます。
本人の自覚がある場合はかなりいろいろやらかしている可能性が高いと思います。
うちの母は、去年までは一人暮らしで食事の世話は僕がしていたとしても他の事はすべてできていました。
食事自体はもともとが炊事ができない人でしたので、できないのが当たり前的な事もありましたので
それほど気にしないでいました。
買い物にいって家がわからなくなってしまって帰れなくなった時もありました
でも、その時も母に聞くと、スーパーの出口がいつもと違う出口から出たらまったく方向がわからなくなったと言って、それもそうかなと思ってしまっていました。
後々考えると、わからなくなった時点で戻るとか人に聞くとか、いろいろな方法があったはずです。
それをさまよい続け、4時間もさまよっていたこともあったのです。
近くの交番には、もし母をみかけたら僕に電話をくださいと、警察には携帯番号を伝えました。
警察官は、わかりましたと言って携帯番号を受け取ってくれました。
ある日銀行の口座のキャッシュカードの暗証番号を毎回覚えているはずなのに、間違い続け、とうとうキャッシュカードが使えなくなりました。
銀行の窓口で、印鑑を使って降ろすしかなくなり、窓口で使えるようにしてほしいと頼んでも番号がつかえなくなると郵送でしか対応してくれなく、母は落胆して帰ってきたこともありました。
気が付いていたんです。きっと僕も。
そろそろ危ないなと思っていたんです。
でも、行動するのが遅すぎた。
事故や事件に巻き込まれなくて本当によかったと思っています。
最後には、転倒して骨折し救急車で運ばれるまで僕は行動ができなかった。
施設を探して歩いたけど、最後まで決めきれなかったのは僕の責任なんです。
ここを読む人に本当に言いたいのは、早めの行動と決定をなんです。
事件や事故にならないうちに。