生涯びっくりした事の一つにとある出来事があります。

ブログにも書いたことがあるんですが、30歳前後の事だったと思います。

 

父から相談があり、その相談とは貸している建物の家賃が滞ってるので、見てきてくれないか?

とのことでした。

 

聞くと3か月くらいの家賃滞納でした。

 

札幌市内の手稲区の端っこの方に、プレハブの倉庫があります。

このプレハブ倉庫は、父が自分の弟の会社として作ったもので、そこにはいろいろ叔父が仕事をするのに道具が置いてありました。

その叔父も亡くなり、その倉庫は貸出をして、とある内装業の社長さんに貸していたのです。

この社長さんは、お一人で内装業をしており、事務所兼、倉庫として使ってたものでした。

家賃は30年ほど前で10万円。

場所を考えるとそんなものなのでしょう。

 

 

毎月決まった日に振り込まれていて数年間滞納など一度もなかったのですが、父が電話しても出ないようです。

 

帰り道によってみました

 

倉庫は鍵がしまっていて開きません。

中を懐中電灯で照らしてみましたがそれらしき人影もありませんので無人なのでしょう。

 

鍵もないのでそのままその日は帰りました。

 

父に報告すると、鍵があるので来週の土曜に待ち合わせしていかないかという事になりました。

父は慎重な性格でしたので、鍵を僕にも渡さずに自分で一緒に行こうというのです。

 

一人で見てきたら?と言いたいところでしたが、二人で行こうというのにはなにか考えがあるのでしょう。

 

それで土曜の仕事終了後に一緒にいくことになりました。

 

5月のまだ暑くもなく、寒くもなく。

土曜の午後3時でした。

 

父がカギを開けて中に入り、事務所を見るとやはりもぬけの殻です。

郵便物がかなり蓄積してますので、数か月は誰も入ってないのがわかります。

そのまま、倉庫側にいくとやはり倉庫のものも置きっぱなし。

 

僕はおそらく夜逃げだろうなと思って考えていました。

 

そこに一台のワゴン車がおいてありました。

ハイエースだったと思います。

 

車のそばにいって運転席を除くと、黒い影があったのです。

 

人間でした。

少し腐敗が進んでいるのか、色は人間とは思えない茶色っぽい黒でした。

 

一哉!事務所にいけ!おまえは見るんじゃない。すぐに警察に電話をしてくれ!

 

父にそういわれ、わかった、電話するね!といい

警察に電話をしたのです。

 

30歳の初夏の出来事でした。