今日は昼に母のところに行って面会です。
一応、次にはいるグループホームの書類が到着していたので、母にもみてもらおうと思って持参します。
いや、持参したって理解できないのもわかってますし、嫌だと反対することもわかっています。
しかし、僕自身の性格上、だまってだまし討ちするようなのは嫌なのです。
どうしても理解しないまでも、一応伝えておくというスタンスは僕の中で必要なことでした。
書類を一応見せてみると、なに?これ。
今度はいるグループホームの契約書なんだよ。お母さんがサインするところもあるんだ。でも代筆でいいから僕が書くからね。
ふーん。グループホームって?
お母さんみたいな介護が必要なお年寄りが入るとこで専門施設だよ。
そうなのかい・・・まあ、もう自分では生活できないからねぇ。全部あんたのいいようにやってくれていい。
サインも任せるよ。
代金はどうなってるんだい?
居住費用と介護費用、飲食費で20万くらい。年金で15万程度はでてるから、5万くらいはなんとかするから。
そうかい・・・あんたに任せるよ。もう自分ではなんにもできないから。
今日はずいぶんと物分かりがいいのか、あきらめたのか。わかりませんがあっさりと納得してもらいました。
年取るってことは、なにもできなくなってくるんだね・・・もう今じゃトイレも一人でいけやしない。情けないものだ。
自分でどうにもならないからさ。
うんうん・・・わかってるよ。そういう事をやってくれる施設なんだからさ。やってもらえばいいんだよ。
自分でできなくなった時に死ぬことを選択できればいいんだけど、それもできやしない。
いつか、僕も同じことになるよ。世の中の人みんななんだ。お母さんだけではないんだよ。
だからさ、恥ずかしい事じゃないし、いいんだよ。今まで働いてきたんだし。
・・・・わかったよ。
なんとも悲しい話ではありますが、人間は年齢をとっていくということは動けなくなってくるという事なのです。
もう身内だけではどうにもならなくなり、施設があります。
施設でもどうにもならなくなることもいつか来るのでしょう。そうすると病院という事になるのでしょう。
90歳を迎えた秋。
これが最後にしたい、転居がはじまります。