今日昼休みに母のところに面会にいきました。

実は昨日書かなかったのですが、母があんたは実の子供じゃないんだよ・・・もらった子供だったんだ。

と言い出し、最初は笑って聞いていたものの、途中で涙を流しながら言う姿に、まさか・・・本当の事なのか??と思い始め、実は昨日の夜も少し考えてしまっていました。

 

 

母が言うのには、30歳になって結婚したけど子供ができなかったので知り合いの産婆さんにもし、どこかで男の子が生まれたら、その子をあげてもいいっていう人がいたら教えてほしいと言ったんだというのです。

 

その産婆さんはその数か月後に連絡がきて、子供さんが生まれ上に3人男の子がいて女の子だったたほしかったけど、男の子だから誰かにもらってほしいと言われて、連絡をしてきたというのです。

 

 

今まで言えなかった・・・ごめんなさい。

 

涙を流す姿に、絶句してしまいました。

 

 

そのまま母にはもう帰るねと言って、午後の診療に出たのですが、夜もなんだかぱっとしない気持ちでいました。

 

もし、これが嘘なら、アカデミー賞レベルの名演技で、ハリウッドスターレベルの迫真の演技力です。

 

今日もう一度同じことを聞いてみよう、それで考えてみよう。

もし、実の子供じゃないとしても、育ててくれた母は本当の母と変わらない。なので、やることもやるべきことも変わるわけではない。

 

そう考えていました。

 

いよいよ、昼休みにはいり、母のところに向かいます。

 

途中、お茶菓子も買い、今日は雑誌を二冊。

そんな普通の状態で行くわけです。

 

昨日の話だけど、お母さんが僕は実はほんとの子供じゃないって話だったけど、その続きを聞きたいんだ。

 

え?・・・・・

あんた何言ってるの?

 

いやいや、昨日お母さんが言ってた事だよ。

 

そんなこというわけもないし、あんた頭がおかしくなった?あんたの方が認知症じゃないの?

もしあんたが誰の子供だろうが、生後からずっと育てたのがあたしだよ。それが変わるわけでもない。

事実は変わらないだよ。

 

うん。そうだね。

 

 

母は正気を取り戻していました。

昨日はどういうわけなのか、正気ではなかった。

 

認知とはこういう事もあるのかと、納得した数日でした。