先日、トイレで母親が意識が無くなりという話を書きました。
もう少し詳しくお話しを聞きたいというご意見もでましたので、少しお話しします。
排便時にまた終了後に意識消失することを排便ショックと言います。
これは、小をするときも、大をするときも働くのが迷走神経なんですが、この迷走神経は副交感神経で血圧も管理しています。
この神経の緊張の緩みが血圧が下がってしまうわけなんですが、そうすると頭に血液が上がりにくくなり脳貧血が起こるわけです。
排便以外にも排尿もですが、注射の針を刺すときなどもそうですし、強いストレスでふらっとしてしまう事もあります。これも迷走神経反射です。
よく飲み屋のトイレで倒れたりも迷走神経反射ですし、小学生が朝礼で倒れたというのも迷走神経反射なわけです。
すべて脳貧血になるからなんです。
予防法としては、トイレでは力まないことや、急に立ちあがらないこと、長い時間立たないことなどなんですが、起こりやすい人も起こりにくい人もいますのでなんともいえません。
脳貧血も怖いですが、倒れる場所によっては打ちどころが悪かったりする可能性も否定できませんので気をつけないといけないという事になります。
倒れてそのまま頭を打ったなんて話は、以前脳外科にいたころによく聞きました。
要注意です。
母は高齢ですので、運動っていってもできませんし、食べるものもあまり変えられません。
ですので、どうしても薬に頼らざるをえません。
でもそうなると、強い下剤は脳貧血を誘発する可能性も強くなりますので、注意なんです。