先週の土曜ですが、研修があり奈良県の大和郡山市に行ってきました。
奈良?というのは後々説明するとして、世界的な鍼灸の流れをお話しします。
日本の鍼灸は大学や大学院はあるものの、国立の研究所なんかも存在しないし国費を投入して研究をしているわけではないので、はっきり言わせてもらえば停滞しています。
なかなか新しい治験もでてきませんし、新しい治療法もでてきません。
ところが世界ではどうなのか?
日本と同様になかなか進歩していない国もあれば、どんどん新しい治療法を開発してきてる国もあります。
中国医学の中で、埋没鍼というのはずっと以前からあったのですが、日本では金の鍼を先をおって関節内に入れるという無謀な施術が大流行した時代もあるにはありました。
事故も多発して整形外科学会と日本鍼灸師会は禁止の通達を出したこともあります。
ところが厚労省はこれに口を出さず、省令も出さず法律改正もしなかった事から、事実上禁止というだけで法律違反にはならず昭和40年代あたりまでやってる先生がいました。
その後、この埋没鍼をする人はいなくなりましたが、韓国や台湾、ベトナム、マレーシアでは最近になりここ数年ですがブームになりつつあります。
それが、埋没鍼の埋没にコラーゲンや手術用の糸を使って、数か月もしくは3週間ほどで溶けるという危険性のない糸を針の先につけて、刺入とともに入り、内部残ることになります。
これなら日本の過去の失敗になりません。
以前は溶けない異物をいれてましたので。
これを使って韓国はショッピングリフトと弱れる糸のリフトアップ術を開発して大きくリフトアップするわけではないのですが、皮下に入れ込む事で皮膚の張りをわかがらせたり、小じわを消したりという事ができるようになってきています。
ダイエットをする場合に、以前は耳の針とすると満腹中枢が刺激されるという話がありましたが、これがなかなかうまくいかない人もいて、腹部に糸を残して10か所くらい刺入するとGLP-1というホルモンがでて痩せるという論文もでてベトナムやマレーシアで盛んにやられています。
もちろん肩こりや、腰痛にも効果があります。
この勉強にベトナムに行こうと思っていたところ、すでに勉強にいった先生が奈良に在住でいらしてそこにおしかけて習ってきたというわけでした。
今度一個づつ詳しく書いていきますね。