昨日はクリスマスでした。
ちょうど水曜で午後からの診療開始で、その前には銀行にいったり役所にいったりで何カ所もいかないといけないところがあり、その合間に母の施設に行ってきました。
そうするとクリスマスパーティというのか、クリスマス会の最中でした。
ピアノの奏者が電子ピアノを演奏して、歌を歌い、それを聞き楽しんでいるようです。
母は一番はじっこの片隅で居眠りです。
もともと、イベント自体にあまり興味のない人でしたので、お正月とかクリスマスとか言っても普通に過ごしていたい人でした。
母のその姿をみて、相変わらずだなと思い、見ていました。
電子ピアノの演奏が終わり、介護士さんたちのかくし芸が始まります。
そうすると、他の介護の方が僕に気が付き、母を起こして車いすを押して部屋にまで連れてきてくれました。
眠たかったのかな?
うん?うん。あんなのに出ても面白くないし、私はイベントみたいなの嫌いだから。
でも、いつもと違う事も楽しいんじゃない?
いやいや、楽しくもないし、私は静かに暮らしたいんだよ。何事もなく。
寝そべってテレビを見ている方が楽だよ。
おやつでも食べてさ、それが一番幸福なんだよ。
そうか・・・
そう言いながら、会話を続けます。
昨日は寝れたの?
うん。いつもと同じ。昼間も寝たけど夜も眠るよ。寝れないことはない。
これは若いころと変わらない。
あんたはなんだってこんな時間に?まだ11時だよ。
うん。今日は午後からだからね。
あ~そうか。2時からの日だね。もう帰りなさい。
ここに居てもなんにもならないし、なんにもあんたの+にはならないんだから。
プラスとかマイナスとかいって考えるものではないでしょ。でも、もうそろそろ帰るよ
さっきから実はずっといたんだよ。ピアノを聞いていたんだ。
そうかい。聞いてもつまらないし。興味もないし・・・
それはわかるよ。わかるけどね・・・
元の場所に戻ろうか。
いや、ここでいい。
うるさいところに戻りたくない。
うーん・・・そっか。わかった。じゃ介護士さんに部屋にいたいっていうので、置いてきていますと伝えてるね。僕は帰るから。
そう言って、施設を出ました。
せっかく施設側がいろいろ考えていただいてクリスマスをしてくれてるんですが、母はどうも苦手なようでした。