認知は最後の親の教育なんて事が最近は言われます。
実際に認知の母と出会わなければ、最後の親の教育って???ってなんだろうと思うのだと思います。
でも、最近はよく思うのです。
この数年ですが、母が認知とわかったのがもう5年くらい前でしょうか。
それからというものの、北区の実家から母と喧嘩になりながらも、円山の治療院の上の部屋に住んでもらい、そうして北区の実家を売却。
この売却の時も、不動産屋さんや司法書士の方と約束して母名義でしたので印鑑を押してサインを押さなきゃいけない状況になってから、なんで売るの?売るなんていつ言ったの?と前言を翻し、何度も契約日がダメになり、その為に売却契約した自宅が引き渡し日に解体が間に合わなく、違約金を払う羽目になったんです
散々なことがありました。
この違約金は100万を少し超える金額でとてもびっくりでした。
最終的には間にはいった不動産屋さんが、マンションの管理を任せてもらえるのであれば、肩代わりしましょう!と社長さんが言ってくれてぜひお願いしますとその社長さんに全額だしていただいたのです。
ありがとうございます。大変にうれしいですが、ほんとにいいんですか?なぜそこまで?
私も認知症の母がいましてね・・・もう亡くなったんですが同じだったんです。契約の約束をした日に契約なんてしないと言い出して。
そうなんですか・・・
渡邊さん、私の不動産の取り分から引くだけですのでそんな気にしないでいいんです。管理は今後お任せください。
100万と言えば大金でした。
母は日に日に認知がひどくなり、とうとう徘徊が始まります。
認知だと知らなかったころは、問題を起こす度に怒っていましたが、認知が根源だと分かったときから僕の気持ちが180度変わりました。
怒って申し訳なかった・・・
人間の気持ちは変わるものです。あれほど怒っていたこともすっかり怒りが消えうせました。
最初は認知をなんとか治そうと必死にネットで新薬を探したり、サプリを飲んでもらったりしたものですが、それも最近はやめました。
受け入れていく事。
病気とはもはや戦えない事がわかり、受け入れていく事しかないことに気が付くのです。
その頃に、認知症は親の最後の教育だとテレビで言ってるのを見て、心に刺さったのです。