母の施設でコロナが確認されて以来、施設は外部者が入れないようになっていて、現状では面会にいけなくなりました。

ルールはルールで致し方ありません。

外部者を遮断するしか今のところ方法はありませんし、内部でも部屋からは出れないようですので、厳重にしているのでしょう。

ただ、感染対策と、認知の対策は真逆になりますので優先するのが感染対策とすると、認知の対策はまったくできません。

他人とかかわったり、外を歩いたり、刺激がある生活をしないと認知は進みます。

そうすると、かなり心配です。

 

命にかかわることはどちらかというと、感染でしょうからこれは致し方ありません。

もどかしさを感じるところです。

いろいろやってきてことは全部水の泡と消えるのか・・・・と思うと残念です。

 

 

病院に長年勤務してきましたがこういうことも病院ではありませんでした。感染の対策で面会中止とかはなかったのです。

病院勤務で若いころでしたが、びっくりしたのはご家族がいらっしゃらない方が何人も何人もいることです。

中には半年とか長期入院の方では1年以上どなたも来ない人がいたりしました。

脳外科でしたので、脳卒中の後遺症の入院が当時は多く、麻痺の方は自宅では一人で過ごせません。

今とは医療も福祉も体制が違います。

今だと脳卒中は脳外科の急性期が終わると慢性期でリハビリテーション病院で3か月、それ以降は

福祉施設か、自宅か・・・

介護福祉施設は老健か、老人ホームか。

 

以前はすべてが脳外科の入院になっていましたので、脳外科は麻痺患者さんのお住まいになっていた感じがあります。

 

そんな状況でした。

僕はリハビリテーション科でしたので、退院後の自宅の過ごし方などを考えたりするのにどうしてもご家族と連絡を取り合う必要がありました。

 

電話して相談に来てくれる方も多かったですが、一切来ない人も多く、退院されたら困るなんてことを言う人もいました。

ご自宅の改装や、お風呂に入るための道具が必要だと思いますので、一度お伺いしたいんですがというと、こっちにこられても困るので、長女に言ってくれとか、次男に言えよとか。

 

悲しい現実がたくさんありました。