先日トランプ大統領は、アメリカ国内の薬価を下げる大統領令に署名をしました。

これにより、アメリカの薬価は下げざるを得ないでしょう。が製薬業界の反発でどのように動くか今後は展開に目が離せません。

 

そもそも、第一次トランプ大統領の際に、これをやろうとしたのです。がトランプ氏といえど、医療業界の聖域にはなかなか手が出せず、また当時はいろいろな法律も整備されないままやろうとしたことで、最終的には製薬業界に阻まれました。

 

アメリカは薬に関しては自由主義経済の考えが浸透しており、薬品開発にかかったお金を薬に転嫁する発想は通常にあり、そこは日本のように保険行政が関与している国とは違います。

 

日本もそうなりつつありますが、先行の効果の高い薬は富裕層が主に使い、中間層から貧困層は特許がきれたジェネリック医薬品くらいしか使えないのがアメリカです。

 

お金があることがアメリカでは価値があり、それが価値基準になります。社会主義思想とは違ってどんな理想論を並べても、お金がない事はなにもできないのです。

 

しかしいろいろ問題のあるトランプ氏ですが、この薬価引き下げに関してはかなりいい話です。

中間層から貧困層の絶大の支持を得ることでしょう。

また、製薬業界が反発はまぬがれないでしょうが、今回は第一次の轍を踏まないことでしょうからしっかりと議員を仲間につけて、法整備もやっているはずです。

 

トランプ氏は賛否はあるとしても行動力や、破壊力は抜群です。

日本の総理は打ち破る気力も、その気もないでしょうがいい意味でも悪い意味でも、トランプのやることはすごいといえます。

 

既存の利得を得ている人にとってはすごい怖く、なんとか落としたい人でしょうが、貧困層や中間層には絶大な人気なのはわかります。

 

既得権益者を打ち落とす大砲のような勢いのある人なのです。

 

製薬業界の反発が見ものです。

 

どうなるでしょうか・・・