中国に大学のころに行ってたと言うと、よく中国語堪能なんですねと聞かれることが多いです。
もう30年も前の事です。話せたとしてももはや話せないでしょうし、なにより当時の中國は日本人では通訳をつけている人が多く、朝から晩まで一緒にほぼいるのです。
ちょうど野球の大谷さんが通訳と四六時中一緒にいると思うのですが、そうするとなかなか英語力が上達はしません。
同じ事がどこでも起こります。
朝起きると、すぐに通訳がやってきて食事行きましょうか。なんて話になります。
上海の医薬大には留学生用のホテルがあり、上海のオリンピック公園というところに隣接したホテルなんですが、そこのワンフロアを借り上げています。
ワンフロアで20~30室はありますでしょうか。
食事はホテルですので、朝晩はついています。昼食だけはそれぞれ別。
バイキングですので、食べる食べないは伝える必要はないのです。
多くは若い西洋人と、韓国人、日本人という感じでした。
留学生同士の交流はそれほどなく、なぜかというと大学側が、韓国語教室、英語教室、日本語教室と抗議を語学毎に設定しているからなんです。
なので、韓国語教室にはほとんど顔を出さないし、英語教室なんかは階も違いますので、会う事はあまりないのです。
昼休みに図書館にいって勉強するんですが、ほとんどの日本人は休み時間は昼寝か、雑談。
中国人学生は図書館で勉強という、ちょっと意識の違いがかなり大きいと感じていました。
中国の医師免許は、中医師であっても、一番下の助理医師、その上の主任医師と、結合医師の段階があり、僕なんかは助理医師ですので、一人で診療を行ってはいけないという、いわゆる助手以外の事はできない医師です。
多くの助理医師がいる中、とびぬけた人が主任医師になり、一人で診察室を持ちます。
さらに、西洋医学の医師免許もとり、中医学、西洋医学の両方ができる最優秀な結合医師になるまではかなり時間もかかるのです。
順当にいっても、そこまでなるのは20年とかかかります。
日本なんかは考えてみると、医師免許をとってからは、専門医や認定医をとると、専門資格が得られますが、日常診療ではそれほどかわりありません。
まあ、医師の中では専門医資格でかなり違うようで、たとえば、精神科医であれば専門医をとって分析の学位をとらないと精神分析医にはなれないとかあるようです。