先日、特定されてしまうと困るので、都市名は言いませんが、札幌の当院から数十キロ、車で3時間くらいかかる地域からいらしていただいた患者さんがいました。

遠いところをどなたかのご紹介ですか?と聞くと、いいえと返答されましたので、紹介じゃないとするとHPか、ホットペッパーを見てくれたんだなと思って話をつづけました。

そうすると、少しづつ来た理由が見えてきました。

この方はお母さんがいらして、一緒に住みながら介護をしてるという事。

お母さんは80歳代になり、認知がひどくなりつつあり、一人ではおいておけないこと。

ディサービスに通い始めるも、日によっては行きたくない、行ってもかえりたいといって迎えに来てくださいと事業所から電話がはいったり、自分で自らもう行かないと断ってしまう。

介護保険の認定の日には、介護保険はいらないと認定調査の方を帰してしまって、娘さんがその後役所にいったりして、地区担当のケアマネさんと相談したりしている。

夜中に徘徊して、家からいなくなり、何時間も探し回ってやっと見つけて連れて帰ったりを何度も繰り返すうちに、自分もゆっくり寝れなくなり慢性の寝不足になってしまって頭痛がとれなくなる。

聞いていると、少し前の僕の状態と一緒です。

うちの母は数年間その状態が続き、僕も寝る時間は緊張ですぐに起きてしまい、夜中は2時間毎のテレビカメラでのチェックをして、1年で夜中に何度、車で駆け付けたかわかりません。

そんな時代もありました。

その話を少しすると、知ってますと。

そうなんですか?見てくれているんですね、ブログを。

はい・・・先生のブログを見たからここに治療に来る機会があればと思っていました。

今日は弟夫婦がきてくれていてそれで自由時間ができたので、車で思い切ってきてみました。

そうだったんですか・・・

何かを聞こうとか、お話をしたいとか思ったわけではありません。

ただ、同じ時に、同じような環境で苦労されていた事実をブログで知り、存在を確かめたくなったというか、そんな感じなんです。

話しを聞いていてすごいわかる気がしました。

愚痴を言い合いたいわけでも慰めあいたいわけでもありません。

ただ、同じような思いをした人がいたんだと知ってみてみたい。

そういう思いは僕にもありました。