大学生の時に

 

数名と同人誌を作っていました。

 

と言ってもその半分くらいは僕が書いていましたが、4~5名くらいの作家気取りの学生が小説を書いていたんです。

ジャンルは様々で、恋愛小説が中心のI君や、時代小説が好きなF君。

僕はもっぱらジャンル不明な境界型小説を書いていました。

 

境界型というのは、ジャンルの話ではなく、精神の方です。

シリーズにしていたものがあり、精神科医の渡邊、つまりは僕が話の中心というか言わゆる聞き役で、その精神科にやってくる患者さんの話を書いていました。

 

 

つまりは境界型人格障害というギリギリのラインで保ってる人々の話です。

 

 

そのギリギリを超えてしまう事が多々あり、戻ってこれる人もいれば戻ってくれない、ラインにあちらに行ってしまう人の話を書いていました。

 

それはなかなかファンも多く、同人誌は当時評判になり、発行する部数以上に買い求める人が増えていて

作家になって印税生活も悪くないなんて事も考えていたわけです。

 

精神科医 渡邊もまた精神を病んでいる一人ではありましたが、精神医学を学んできたおかげでここのラインがデッドラインとわかり、そこから先に踏み込まないようにしていたのです。

 

少年の靴ばかり集めている変人がいたり、女性の下着を集める下着泥、子供の写真を撮りたがり写真家など様々なデットラインぎりぎりの人々がその小説には登場します。

 

いつしか、そのラインを踏み越えてしまう。その理由もあるのです。

 

多くは日常生活の中にラインを超えてしまう理由があり、多くは家族間ストレスだったり、会社のストレスだったり、天気だったりするのです。

 

携帯小説が流行っていた時代がありました。

電車男なんてのが流行りましたが、その同じ時代に僕もサイトで書いていたんです。

当時書いていたのは、東大を出るほど優秀な男性が勤務先に選んだのは、ラブホテルだったというおかしな男性の話でした。

 

この男性は男女のいとなみ後のテッシュとかシーツに異常興奮するという特殊な癖の持ち主でした。

 

自分が犯罪者にならないために考えた末に、勤務先をラブホテルにしたという男性の物語なのです。

 

ここでも精神科医 渡邊は登場します。あくまでわき役ですが。

 

彼の決定を絶賛し、応援していく立場をとります。

 

しかし物事は簡単ではありません。

 

癖というのものは移り変わるからです。