日曜に母のところにいくと、テレビを見ているところでした。
鈴木宗男の参議院議員の当選の話をやっていて、この人がいないとダメだよね~っというのです。
なんで?鈴木宗男なんてもう高齢者で働けないんじゃない?
この人しか北方領土問題を本気で取り組んでないでしょ?他に誰がいる?ロシアとも折衝してきてる人
北方領土問題は確かにこの人しかいないかな、安部さんは亡くなったし。
そうでしょ、だからこの人には北方領土返還をどうしてもやってほしい。
でも北方領土にそんな思い入れがあった?
私はね、幼少期に貝殻島に住んでいたんだよ。
え??それは初耳だよ。
そうなんです、いきなりの新しい事実を出してきました、これにはびっくり仰天です。
住んでいたと言ってもさ、たぶん小学校1年とか2年とか、年齢にすると6歳とか7歳だよ。
その頃に、おばあちゃんが貝殻島の飯場にご飯を作る仕事で1年いく事になってさ。
私は小学生だから根室に残るつもりだったんだけど、親戚がだれも預かってくれなくてね。
それで、母は貝殻島に連れていったんだよ。1年間だけどね。
学校は??
貝殻島の学校に1年行ったのさ。小1だったかな。
そうなんだ、知らなかったよ。どんなところだったの?
貝殻島は海がきれいで。遠浅の海がずっと続いていた。砂浜に貝殻がたくさんだったよ。だから貝殻島っていうのかなと思ってた。
そうなんだ。
貝殻を毎日拾って歩いていたよ。きれいできれいで。
貝殻を入れる瓶が無くなって、母に言うと、そんなもの捨てなさいと言われたんだよ。
島は小さいでしょ?
そうはいっても、飯場には20人以上はいたのかな?建設工事をやってたからほとんどが島以外の人だったよ。根室とか釧路から働きに来てた。
そこに住んでいたんだね。
そう。とは言っても、みんなの住んでいる飯場とは別棟だったけどね。そこに母と兄と住んでいたんだよ。
新しく聞く新事実にびっくりです。
北方領土にも住んでいた事があるとは。
それは感心ももつはずです。
政治家で鈴木宗男くらい精力的に北方領土問題に動ける人は皆無でしょう。
それどころか、選挙の話題にも上がらず、もう帰ってこないものとして認識している政治家は多いはずです。
母もそのうちにいなくなります。こうして北方領土の話は、伝わることなく忘れ去られていくのでしょう。