今日は昼休みに母のところに行ってきました。

患者さんからいただいたおやつがあったので、それを持っていきました。

 

昼休みになったから来たよ。

 

 

まいどさん~

 

 

やけに機嫌がいいようです。認知の人は日によって、もう少し細かくいうと時間によっても機嫌が違います。

お腹の調子がよくなくて機嫌が悪い時も、空いていて機嫌が悪い時も、眠れなくて機嫌が悪い時も、のどが渇いて機嫌が悪い時もあります。

 

 

そうです。まるで言葉を話せない赤ちゃんと同じなのです。高齢者は機嫌の良しあしで判断するしかないのです。

 

 

まいどさんってずいぶん機嫌がいいね。

 

いつも機嫌なんて悪いことなんてないよ。いつも変わらない。

 

そうだね。お風呂は入った?

 

いや、今日は入ってないよ。昨日かな?確か昨日だ・・・入ったよ

 

昨日は僕は来たのは11時くらいですので、その後にお風呂だったのかもしれません。

 

私も白髪が増えたね…真っ白になってる。

 

うん・・・90歳を超えたからね。

 

え?そんなになってないよ。私は80歳になったばかりだよ。

 

え?

 

やはり認知はあるのです。もう自分の年齢もわからないのです。でも、年齢にそんなに意味は今の会話ではないのでそのまま80歳にしておきます。

 

80歳なんだね。ずいぶん年取ったでしょ?

 

いやいや、80歳でも働ける人は働ける。私は足がダメになったしね。車いす生活だから無理だけど、治ったらまた仕事するよ!

 

 

ずいぶん前向きな話です。

 

 

うんうん、じゃ歩けるようになったらどこか働くところを探してあげるよ。

 

うん。頼んだよ。そうだな・・・やはり医療機関がいいかな。

 

 

そうなんです。母は以前は札幌の厚生病院や斗南病院で働いていました。

医療機関以外は仕事はしたことはないでしょう。

 

 

認知症の人にやってはいけないこと。それは否定してはいけないんです。

すべて肯定することで、話をいけません。

 

それを正しいことはこうだから!という理屈で迫る介護士さんもたまにいますが、それはやってはいけません。

認知症が悪化するだけじゃなく、その人に対しては心を開かなくなります。

 

感情は残りますから。

 

今日は暑いからちゃんと冷たいものでも飲んでね。ジュースもってこようか??

 

いや、暑くないよ。寒いくらいだよ。

 

 

温度感覚も高齢者ならではなのです。