やはり今日も母は、あんたは自分の子供じゃないんだと何度も言うわけです。
これも認知のせいでしょうか?
だとすると、すごい思い込みです。作った話だとしても物語はすごい出来上がってるわけです。
要約すると、自分は(母は)結婚がおそく30歳を過ぎてからだった。
当時は30歳を過ぎるとなかなか妊娠しにくく、子供を授かるのは大変な事だった。
今のように、不妊治療などが一般的ではなかった時代だったので、ひそかに、斗南病院の助産師さんに
もしそういう話があったらお願いしたいという事を頼んでいた。
数か月もしないで、室蘭で子供が生まれて今は病院にいるから、すぐに行って!話はつけてあるから!と言われて、急いでお父さん(父)と一緒に室蘭に車で行ったんだよと。
室蘭で生まれたという事なの?
そうなのよ。絶対に身分も明かさない、顔も合わせないという条件でその方の子供をもらったんだよ。
どうも、不倫の末にできた子供で表には出したくなかった子供さんだったらしいんだよ。
それも、男性は国会議員さんだったと思う。
え?議員さん?
うん。先生先生って言ってたんだよ。でも、病院の先生じゃなく。
そうなんだ・・・
だから、あんたが大学生くらいになって政治の話や国会の話しをするたびにドキッとしたんだよ。
よくできた話です。しかし、認知の人がここまでの事を本当に作るのかどうか・・・何とも言えないですが、息子としてはこういわれると複雑な心境になります。
しかし、それは事実であれ、嘘であれ、どっちでも今の僕の置かれている状況が変わることもありませんし、それでどうのということはないにしても、なんとなく残る話です
何度も書いた事がありましたが、僕の父も孤児で育ち、養子として入った家の子供として育ちました。
父の心境はこんなだったのかなとなんとなく思いながら、母の入ってる施設を出ました。
今日は外は雪が降ってきました。
積もるかな・・・そう思いながら、職場に向かいました。