午前中に母のところにいくと、ちょうど内科の先生がいらっしゃるというので、診察を見ていこうと思い、
20分くらい会話をしながら待っていました。
そうすると、母は今日は診察だというと、そんなの嫌だよと。
なんで?嫌な理由は?
なんでもないもの、診てもらう理由はない。
この間も言ったけど、制度を利用する以上は見てもらってね。じゃないとダメなんだよ。
なんの制度?いつ決まったの?知らないよ、そんなもの・・・・国が自分を診るとか診ないとか決めるのはおかしくない?
家族ならいいかい?
家族ならいいよ、理由があるからいうのだろうから。
じゃさ、今日は僕が頼んでいたんだ。だからいいんだよ。
そうなの?
うん、そうなんだよ。
やっと診てもらうことに合意したところで、内科の先生と、看護師さん2名がいらっしゃいました。
ここのホームクリニックというところなんですが、3名とも女性で同じユニフォームなので、ぱっと見た目はどの人がDrで、どの人はNsなのかわかりません。
年齢的にも30歳代後半から40歳くらいでしょうか。
今日は寝てないね。頭ははっきりしてますか?
はっきりしてないことなんてないよ。ずっといつもはっきりしてます。
母が返答します。
困ったことはないですか?体調なんかはどうですか?
困った事があればこちらから連絡します。私は元気です。
便秘は?
便秘はしていないです。一昨日出たし。
眠れますか?
眠れない事はないし、眠れないのは病気じゃないよ、昼に寝るから。
それじゃ睡眠時間は大丈夫だね。
そうです。
そういや、なんかおいしいものはないの?
え?今日は診察しにきてるから持ってきてないですよ。
医者だとしてもさ、人のところに来るなら手土産って必要じゃないの?
母が突然言い出しました。
あら、ごめんなさい、なにも買ってきてないですよ。
ふぅん。こういう時にさ、とっさにおやつとか出せると、あんたもいい医者なんだけど、まだまだだね・・
ご指導ありがとうございます。今度は、ポケットにポッキーとか入れておきますね。
先生すいません。申し訳ないです。
僕は謝り続けました。
いやいや、素晴らしい受け答えで、いつも渡邊さんと会うのが実は楽しみなんですよ。
そう言っていただいてほっとしました。