上海の中医薬大学は下部組織に大学病院を確認できるだけで5病院を抱える巨大な大学組織です。
国内の中國人中医師の養成はもちろんですが、海外の鍼灸資格取得者に対しては、国際中医師を養成しています。


おそらくは数万人がここで働いているのだろうと思います。

附属病院の実習で曙光病院は二つの巨大な建物に分かれています。

中国語で問診棟と看護棟です。

問診棟は日本で言えば外来専門の建物で、看護棟は病棟です。
問診棟は、ビル自体は10階建てくらいで、上層部の医局などを除き、すべて外来の患者さんがいっぱいです。
僕が研修時は一枚目の写真でしたが、建て直しをしたそうで新たな建物はこんな感じになっています。

問診棟には看護師さんは通常いませんし、看護棟は通常医師はおりません。

看護棟は看護師が働くところで、問診棟は医師が働くところというすみ分けがきっちりしているのです。
もちろん看護棟での患者さんの急変には問診棟の医師が医療行為を行いますので、医師の半分は看護棟の入院患者さんのチェックもまめにしています。

日本は看護師が医師の外来の補助になりますので日本の方が資格としてはきっちりとしてないことが他の国にいくとわかります。

中国は待合室はとにかく人でいっぱいです。
みんな患者さんかと思うと、実際の患者さんは三分の一から四分の一くらいで他はみんな付き添いなのです。
付き添いがこんなになんでくるの?って日本人は思いますが、中国人の意識は一番大事なものはファミリーなんです。
なので、子供さんが風邪をひくと、両親ともそろって病院に来ますし、どうかするとおじいちゃんおばあちゃんもそろってきます。
それだけ家族が病気になることを心配するのです。
日本とはまったく違う価値観がここにはあります。

子供が熱を出すと、両親も仕事を休みますし、会社もそれを認めるのが通常です。
もし認めなかったら会社を辞めるでしょう。

仕事が一番という日本人お父さんとは価値観が違います。

なので、中国人女性と日本人男性がたまに結婚してるご夫婦を見かけますが、ものすごい大変じゃないかなと思います。
中国人女性は、子供さんの不調があれば当然のように、日本人男性に仕事を休むように言うでしょうし、日本人男性はなかなか休めないはずです。