母のところに差し入れに行ってきました。

が、依然として面会はできません。

9名中6名のコロナの感染者が出ているとのことですので、1月中どころか、二月にも差し掛かると思います。

大変なことです。

母がいつも言ってた口癖に長いものに巻かれろということわざがあります。

 

これは世の中に逆らうなとか、強いものに逆らうなっていう意味なんでしょうが、僕は昔から反骨精神とでもいいますか、権力に対して戦う癖がありました。

 

納得いかないことは納得するまでやる。

これは父に似ていますが、母はその父の性格が嫌いでした。

 

戦うことを選択すると、それだけ体力も消耗します。正しいことがたとえ勝ったとて、そこに消耗する気力がすごいものです。

 

それに対して、言ってたのです。

 

僕も若いころに、現状の医療、特に日本における鍼灸の医療保険のあり方に納得がいきませんでした。

それで、裁判をして国と戦ったのです。一人ではなかったですが。

 

数年間でなにも得ることはできなかったし、疲労感は山ほどありました。

無力感や、疲労感を感じ、メンタルが強くなければ鬱にもなりそうな勢いでした。

 

それだけ大きなものに戦いを挑むということは大変なことでした。

 

それを見ていた母は、あんたは納得するまでやらないと気が済まないと思ってたけど、ここまでやるとはね・・・疲れたでしょう。

 

そういってコーヒーを入れてくれました。

 

政治家を志そうとしたこともありました。

維新の会に言われて、地方自治から維新の会でやってくれないか?というありがたい言葉もいただいたのです。

 

母に言うと、絶対にダメだよ。政治は命をかけてやるものだよ。政治家は志をもっている者同士の殺し合いだよ。命を懸けないといけないものだ。

あんたに気持ちはあってもその体力と気力はない。

それに戦うには力が必要だよ。その力は、周りがバックアップするものだよ、あんたは志は強くてもお金もその地盤もないのだから、きっと力尽きて倒れることになるよ。

 

当時50歳台くらいの母は、目を吊り上げていったものです。

 

わかったよ。止めるね。

 

確かに、もしやっていたら今の命はなかったのかもしれません。