土日と、出張で仙台にいってきました。

ほんとは土曜に母のところに顔を出してからと思っていましたが、かなり道路が混みあいで千歳までの

時間が予想以上にかかる事もわかり、仕事終わって急いでいくことにしました。

なので、土曜と日曜と二日間にわたって顔出しできなかったわけです。

 

母は僕の顔をみると、おや、久しぶりだねといいます。

 

 

今回は二日間きていなかったので正しいかもしれません。

 

なんか変わった事はないかな?

 

 

あんたさ、年寄りに変わった事はないかと聞くのは、なんなんだい?

 

 

いや、変化があるかなと思っただけで。

 

高齢者に変わった事と言えばさ、具合が悪くなるか、おだぶつになるかくらいのもので、なにか良いことでもあるとでも思ってるの?

 

 

いやいや、ないのはわかるよ。

 

ないさ、こんなところにいてさ、いいも悪いもないのさ。病気になって病院送りになって亡くなるっていうお決まりのコースしか残されてない。元気になってさ、退院とか、これから家に帰ってごちそうを作るとか、元気になってマラソンでもするとか、高齢者にはあるのかい?

 

うん・・・・

 

うんじゃないよ、あると思ってるの?って聞いてるの。

 

それはないかもしれないけど、穏やかに暮らして穏やかな日が少しでも一日でもあればさ。

 

そうだね・・・心も体も穏やかに暮らせることが一番だよ。

 

 

いつも思う事ですが、母のように高齢になって先を考える人になんていえばいいのでしょう?

 

3年後、5年後の未来をどう考えるといいのでしょう。

 

91歳になる母にかける言葉もありません。

それは単に僕の語彙力がないとか、想像力がないとかそういう問題なのでしょうか。

 

 

それとも、僧侶のように亡くなった後の世界、あの世の話をするといいのでしょうか?

 

まったく皆目見当がつきません。

 

 

意地悪をいうつもりなんてないんだ。でもさ、この年になって思うけど、先を見れない高齢者はないを

生きがいにしたらいいのかなと思っちゃうんだよ。

 

周りを見渡しても、認知のボケ老人ばかり。私もだけどさ。

 

 

笑いながら言ってくれたことに少しだけほっとするんですが、内心はひやひやだったのです。