患者さんから問い合わせがあって、蜂の針をしていますか??との問い合わせだったということです。

やってますか?との問いに今はやってないよと。

 

電話で今はやってないですと伝えて電話を切りました。

 

札幌で今は蜂の針をやっているところは皆無でしょう。その昔はうちでもやっていたのです。

なので、今はやってないよという言い方になりました。

 

30歳くらいの時にとある本を読みました。

養蜂農家にはガンはいない。

 

こんな衝撃的な内容の本で、その本には養蜂農家にはガンが極端に少ないのを不思議に思った医師が最初はハチミツになんかの秘密があるのか?でも、それなら養蜂農家以外もはちみつをとっているいるはずだ。蜂を食べる習慣があるのだろうか?

いや、それなら名古屋方面の山間部では蜂をご飯にいれて炊き込む蜂の炊きこみご飯がある。これを食してる人は多くいるはずだ。

 

最終的にいきついたのは、蜂に刺される人はがんになりにくいという結論でした。

 

それから蜂の毒をつかった針治療をしているところがないかと思い、探して探してとうとう、韓国のとある地方でミツバチをつかって、その生きたままのミツバチをピンセットでつかんで患部に刺すという蜂針の存在を知ることになりました。

 

ここの先生にさっそく連絡とりメールを差し上げたところ、リウマチなどの関節痛にはとてもよく効きますし炎症も治まります。天然の抗生物質と考えてもいいくらいですとお返事をいただき、僕はその翌週の日曜に、一人で盤渓の山の中にはいり虫取り網で、蜂を捕まえにいくのです。

 

 

いったところが、ブンブン飛んでいるところとなると、蜂の巣穴近くまでいかないといけません。

猛毒のスズメバチは論外です。

あくまでミツバチを探し、5時間以上さまよい歩き、やっと50匹。

 

それも僕自身も虫に刺され、蜂に刺されしながらやっとの思いでかえってきました。

 

 

この貴重な50匹をそのまま、冷凍庫に入れ仮眠状態にして、とりあえずは、いつでも打てる状態にしました。

 

それで、患者さんから頼まれて打った方は10名いたでしょうか?

 

実験的にやってたので、お金はその分をいただいたわけではありません。

が、効果は確かにありました。

 

僕のほうがまた取りに行く元気が無くなってしまったのです。

また刺されると思うと、山に入る気が起きません。

 

それでとうとうやめてしまいました。