雨になってきました。

札幌の気温は17度くらいでしょうか。

東京あたりは30度超えって聞きますので、と羨ましいくらいです。

母のところにいくと、母は昼寝をし始めるところでした。

 

 

あら、来たんだね。

 

うん。

 

外は雨なのかな。なんか暗い感じだね。

 

うん、そうだね、少し雨が降ってきたよ。寒くはないけど半そでは着れないな。

 

今は5月だから普通は着れないよ、まだまだ。根室の5月はまだジャンバーが必要だった。

 

根室かぁ。もう数十年は行ってないよ。お母さんもだろうけど。

 

 

行きたいとも思わないよ、特に思い入れもないし。知ってる人ももういないだろう。私より上の人はもうこの世にいるかどうか。

 

そうだね。

 

学校の先生や、用務員さん、商店のおばちゃん、お巡りさんに至るまでもうこの世にはいない。

 

うん。そうだと思うよ。

 

そんな気持ちになると昔を懐かしむ気持ちにはなれない。自分だけが残されたって気持ちになるよ。

 

そうなんだね・・・

 

あの頃に戻りたいとは思うわけじゃない。ただ、過ぎ去った時間と感じるだけ。不思議なもんだよ。現実だったのかどうかとも思えてくる。

 

あんたもいつかはこの気持ちがわかる日が来ると思うよ。世界にはもう自分の居場所がない。

 

他の話にしようか。ごめんね。僕が変な話しちゃったね。

 

いやいや、いいんだよ。根室の話を少し考えただけだから。

 

東京の話は?

 

東京の話はあまり覚えてないんだよ。小さかったから。

 

うん。そうだよね。そう言ってたものね。

 

根室が一番多感な時期を過ごしたんだよ。だから鮮明に覚えてるんだ。

 

うん。

 

大学もお金がかかるからいけなかったし、高校出て働くしか選択肢がなかったから。

 

病院に勤務したんだよね。

 

うん。病院がつぶれないと思ったから。なんか固い職業のような気がした。

 

お兄さんは銀行だったね。

 

それがよかったのかどうかわからないけどね。先輩がいたから引っ張られたんだよ。

 

うんうん。

 

あまり出世しなかったな。支店長止まりだったもの。

 

支店長でもよかったんじゃない?出世だよ。

 

大学にいければすごい優秀な人だったから。高校の担任に奨学金で行ったらと勧められたけどそれはしなかった。早く働きたかったからね。

 

そうなんだね。

 

母との会話は毎日が大事な事になります。こうやって頭を働かせる事が大事なのです。