母は10月後半に新しいグループホームに老健から移ってきて一カ月半くらいが経過しました。
かなり周りにも慣れてきたころだと思います。
ここのところは、慣れてきたためか、いろいろ文句も言うようになってきました。
あのね、隣の部屋の人がテレビの音がうるさいというらしいから、テレビの音があまり大きくできないんだ。
そもそも共同生活のようなアパートマンションには住んだことがないので母は慣れてもいないでしょう。
音なんかは仕方ないことではあります。
もし、音があまりに気になるようならベットに置くスピーカーを許可をとって持ってくるからね。
うんうん。わかった。
母は耳が遠くないとはいえ90歳の年齢ですので、音は普通よりは大きいのでしょう。
逆に隣の方が音が聞こえるというほうが驚きです。きっとどんな方かわからないですが、耳の良い方なのでしょう。
神戸大学で目の網膜をIPS細胞で作り、それを移植することを先進医療申請をしたようです。
認められると、IPS細胞そのものは健康保険では認められるわけではないですが、それにともなう検査、入院費用などは健康保険で認められます。
以前慶応大学の再生医療の関野先生の講演で、IPS細胞で臓器を作って移植することになるとIPS細胞が癌化する問題と、もうひとつは料金だと言っていました。
先生は、臓器ひとつで数千万、脊髄作ると億単位になる。これを健康保険適用となると、すぐに数兆円に膨らむ。
寿命が延びることはいいことだけど、その分お金は間違いなくかかるので、それを国がどう考えるかだろうとおしゃっていました。
ちょうど、患者さんのUさんとこの話をしていたら、Uさんが民間の保険を入れるしかもう手はないね。
その通りなんです。アメリカと決定的に違う日本の特徴は、医療保険に民間保険は一切国が認めないという事なんです。
生命保険と損害保険は認めているものの、医療保険には一切入れないのです。
これは政治がコントロールしてると言えます。国は医療に格差が生じることがいけないこととしています。
これは確かにそういわれると、なにも言えません。
が、日本は民主主義国家であり、資本主義ですのでお金のある人がある意味自分で獲得する治療は致し方ありません。
社会共産主義の国ではないのです。
しかし、統制経済を強いるのが日本と言えます。