母は今日は内科の診察日でして、ちょうど行くと玄関で往診にきていただいている内科の先生とお会いしました。これからお母さんのところに往診にいきます。
ありがとうございます。今日は一緒に話を聞くことができそうです。
そうですね。よかったですね。
そのまま母の部屋にいき、ちょうど母はトイレにいって帰ったきたところらしく、トイレに行ってきた
状況を母は話しています。
今トイレに行ってきたんだよ。ちゃんと便秘はしてないので出てるし、健康だよ。
そうですね。渡邊さんは健康ですよ。
そうそう、それなのになぜ医者が往診にくるの?私はなにかの病気なのかい?
いいえ。そうじゃないんです。
じゃ何のためなのかな。さっぱりわからない。
渡邊さんが施設にこうやって入り続けるためには、定期的に医師の書類が必要なんです。
じゃその時に診てくれたらいいじゃん。
でも私たちも普段定期的に診ていない人に書類はかけないんです。
なんで?なんでそんな風になってるの?
国の制度がそうなっていまして・・・
だとしたら、わざわざ金がかかるように仕組んでるってことだよ。国がさ。
そうなりますね・・・
そんな事でいいのかい?
制度をきちんとするとお金がかかるのは否定しません。血液検査も症状があってもなくても定期でしますから。
無駄使いだよ。あんた達医者はさ、その無駄使いの上に成り立ってる商売なんだよ。
確かに・・・
お母さん、ダメだよ。先生が悪いわけじゃないんだ。国の制度なんだから乗っかるしかないんだよ。
あんたもさ、すっかり国側になったね。少しは骨のあるやつだと思っていたのに。
息子さん、お母さんは相当に頭が切れますが、若い頃は相当だったんじゃないですか?
どうでしょう・・いう事はもっともな事を言いますが、どうなんでしょうね。
こんな90歳代はあまりみないですよ。すごいです。
私を90歳だと?まだ80歳だよ。
母は本気で80歳だと思い込んでいる節は随所にあります。でも昔から反骨精神といいますか、国の制度に異を唱えていた一人でした。
もし若い頃にもっと大きな都市部にいたら国と戦ったのかもしれません。
そんな人ではありました。
私は流されて生きていくのが嫌いなんだよ。自分で納得して生きていきたいから。
母の言う事はもっともなんです。

