開業は僕が29歳くらいの時です。考えてみるととても早い開業でした。
理由は今から考えるととても生意気な話で、それまで病院で勤務していたのですが、どうしても納得いかないこともありました。

ここで具体的にはあまりかけないのですが、病院は商売ですので、基本的に医療といいつつも利益を考えないではできません。
でも程度問題だと思うのです。
適正利益というのか、働いた分の利益は当然受けるべきです。
が、それ以上のものを得ようとするところが経営という意味ではあるわけです。
それが気に入らず、ずいぶんと悩んでしまいました。

今なら同じ経営者としてわかるんです。正義だけではどうにもならないことを。
でも、当時はダメなものはダメという性格でしたので許せなかったんです。
それがもとで病院を辞めることになりました。
いざ自分で開業しようとすると、様々な現実にぶつかります。

まずは、どんなものを借りるにも保証人や担保が必要です。
その保証人をどうするか?担保になにがあるのか?

20歳代の若輩者には担保も保証人のあてもありません。
それでも貯金の数百万と銀行に融資の申し込みをしたのです。

結果的に銀行融資は3つ目の銀行でもらえることになりました。

偶然ではなかったのですが、父が裏から手をまわしていたのです。

父とその融資担当の方がその昔、大喧嘩の末に仲良しになり今ではその銀行のNO2の専務理事に
上り詰めた方が、支店の支店長に渡邊と名乗るものが来たら、本店に連絡をするようにと伝えていたのです。

そんな事もなにもわからず、僕は支店の支店長さんのいうままに、本店に出向き専務理事室に伺います。

君が渡邊くんか・・今回は開業資金を借りたいんだって?

はい。

貯金はないのか?

いえ、数百万ですが、貯めてきました。でもそれだけでは足りなく、建物の敷金、内装費などで1000万ほどが必要です。そのお金を借りにきたんです。

ほぅ。そうか・・借りれると?思っての事か?

はい。若い人に貸さないと経済はきっとよくならないです。

借りるにもルールがあるんだよ。実績や、保証人や担保だ。

そうなんですか?でも最初はだれでも実績はありません。

そうだ、確かにそうだ。それでも地道に実績を作るというところから始めるんだよ。

この出会いが翌日に1000万振り込まれる出会いになるのです。