午前に母のところにいって、システム会社との打ち合わせがあり、あわただしい午前中を過ごしました。システム会社との話はまだ公表できないのですが、AIをつかった新しい治療システムの開発です。
うまくいくと今年中か、来年春くらいまでには終わるかなといった具合です。

母は、また寝ていまして体をゆすって起こしましたところ、僕をにらみつけていいます。

なんなの?なんで起こすの?

もう昼なんだからさ、起きようよ。

何度も言わせるんじゃない、私が起きる時は起きる。寝る時は寝る。誰かの指図で寝たり起きたりは一番いやなんだよ。

わかってるよ。

じゃなんで起こすの?

寝てばかりいると認知症が進むんだよ。

もういいよ。認知だろうがなんだろうが。私は認知で困る事なんてひとつもない。

確かにそうだね。でも周りがさ。

周り?周りってあんた?

うん。僕も含めて。

困ればいいじゃん。なんで私がそれを気にしないといけないの?

そっか・・

僕は小児の頃に心臓だけじゃなく、実は小児喘息でした。子供の頃には大きな吸入器が家にはあって、
一日に2度ほどそこで吸入をするのが日課でした。

母はいつも薬をいれて僕に吸入を渡してくれます。

はい。今日もこれでがんばろうね!

うん・・・

元気ないね。ちゃんとやっていれば治るから。なんでも根気だよ。継続することだよ。

継続か・・・できるかな。

できるよ。私がずっと薬をいれて渡してあげるって。

うん。

母のいったとうりに小学校を卒業するころに、喘息の発作はほとんど起きなくなりました。

よかったね。この機械ともおさらばだね。

うん・・これはどうするの?

病院に返すよ。買ったものだけどさ、誰かがきっと困って使う人がいるかもしれないから寄付しよ。

うん。わかったよ。

母の言葉通り、その後喘息の発作は一度も起きることはなく、怪しい事は何度かありましたがなんとか乗り切りました。

母の今の姿を見て、ぼんやりとその頃の事を思い出していました。