今日は母のところに行ったものの、母は昼寝中。ベットの横に座り少し話しかけるも、眠たくて起きれない様子でした。

仕方なく、かえってきました。

こんな日もあるものです。

今日は雨でした。
傘をさして母の施設まで行きましたが、そういや傘は、骨が16本?ある特殊なタイプです。
いつ買ったんだったかな・・・

そんな事を思いながら歩いていましたが、突然思い出したのです。

もう20年は前の事でしたが、父に安いコンビニの傘ばかりしか買わないから、すぐに傘の骨が折れちゃうんだよ。と話したことがありました。
父は、コンビニの傘ならその場が持てばくらいのものだから仕方ないだろう。
おまえもいっぱしの大人の男なんだから、ジェントルマンっぽい傘をもてよ。

そう言った話をしたことがありました。

翌週実家にいくと、父が買っておいてくれたと、玄関に置いたあった傘をくれました。

お父さんがあんたに渡せって買ってくれたみたいだよ。

え?傘??今日は晴れてるからいらないよ。

そう?じゃおいておくから、雨のタイミングがあったら持って行って。

うんうん。わかったよ。そのうちね

傘ほど必要としないときには使わない荷物もないでしょう。

そのまま忘れていました。

この傘はその時の傘だ。

16本ある傘の骨と、色は確かにあの時に渡されたものでした。僕はその時にはもっていかずに
そのまま実家に置き去りになっていました。
月日は経過して、傘は買った父は亡くなり、家はその数年後に売られてしまい、必要、不必要なものを選別する中で、傘は必要なものと判断され、流れ着いたのが、僕のところです。

数本の傘や、実家にあった本や父の着ない洋服とともに、僕のところに来ました。

あの20年前に買ってくれた傘だと思い、降りしきる雨の中、傘を畳み僕は傘を見つめました。
きっと道行く人は雨の中に傘を閉じ何をしているのかと思った事でしょう。

そうか、あの時の傘がここにあったんだ。

そう思うと、胸がこみあげてくるものがありました。