母は行くと機嫌が悪く、こんにちはといっても返事もしません。

こんな日もあるものです。
虫の居所といいますか、機嫌の悪い日もあるものです。
元々母はいつも機嫌がいい人でした。
僕も大人になり、相手の機嫌のよしあしや、気持ちの上がり下がりが多少はわかるようになりました。

それがこんなところに生かされてくるとは思ってもいませんでした。

なんかようかい?

ううん、用事はないんだよ。

なら早く帰りな。

うん・・・少ししたら帰るね。

高校生1年の頃に、初の他校生との喧嘩をしました。
こちらは2名、あちらは6名。

16歳くらいの年頃の事です。社会に抵抗がある年齢の子供たちは誰かれとなく、喧嘩を売るっていう世代でもあり、たまたまバスターミナルでその血気盛んな高校生たちと出会ってしまいました。

こちらは中学からの同級の2名。
あちらは6名でしかも喧嘩なれしてそうな不良たちです。

おい、おまえら、俺らを見てた?

いやいや、見てないよ。

嘘つくな、おまえらなにか俺らに文句でも?

こんな感じで喧嘩は始まるものです。
もちろん理由なんて後付けですので、理由などありません。ただ揉めたいというだけの人種です。

ここじゃなんだから、外でろよ。あっちに公園あっからそこで話しよ

そう言われ、しぶしぶ外に出ることになります。

公園に就いた途端に殴られ、蹴られ。
僕も殴られたままでは嫌なので、殴り返します。

30分もたったのでしょうか。6人はいなくなり、二人とも血だらけで顔は腫れあがり、バスに乗る事もできなく家までの間徒歩で40分くらいでしょうか。歩いて帰る事になりました。

家に就いた途端、母が玄関で二人を見つけて、あんたたち二人で喧嘩?したの?

いやいや、他校生に殴られんだよ。

喧嘩売られた?あんたが売る事はないだろうから、売られたんだね。そういう時は逃げるもんだけど、逃げられなかったか・・・

うん。

骨折とかはない?打撲と打ち身だけかな?

うん・・・

じゃまずは冷やそう。お友達も家にはいって、氷水で冷やそうか。

はい・・すいません。

その後生涯で、複数回殴り合いをしましたが、母は驚きもせずに冷静でした。

やはり病院勤務してたので見慣れていたのでしょうか・・

そんな事を思い出して今日は母を見ていました。